女性の悩みを軽減、ピル服用で安心

ピルについて知る

知っておきたい・ピルの副作用について

ピルがホルモン剤という薬である以上、やはり何らかの副作用をともなう場合があります。もっとも危惧される副作用は「血栓症」です。
 
血栓症は命に直結する危険な症状ですが、確率にして、1万人にひとり発生するかしないかという危険度です。これは通常の生活で血栓症を発症する場合の3倍から5倍程度ですが、妊娠した場合の発症確率はピル服用者の2倍ですから、大きなリスクと言えるものではないでしょう。その他、偏頭痛や吐き気、イライラやむくみなどの症状を覚える人がいるようです。
 

知っておきたい・ピルを服用できない人もいる

ピルは血栓症のリスクがともなうと言うことはお話ししましたが、既にこの血栓症を発症するリスクを抱えている人は、ピルを服用できません。
 
脳血管障害や冠動脈疾患を患っている人、もしくはその過去がある人
高血圧の人
脂質異常
血管系の疾患
喫煙者
糖尿病患者
妊婦や妊娠している可能性がある場合
 
などの場合は、通常、ピルを服用することはできません。服用を希望する場合は、医師に相談しましょう。
 

ピルの効能

ピルは、避妊のほかに、さまざまなトラブル解消の手助けをしてくれます。
 
ニキビの改善
低容量ビルを服用することでホルモンバランスが向上。男性ホルモンの活性が弱まるため、大人ニキビを改善する効果があります。
 
生理痛の緩和
低用量ピルを服用することで、生理やそれにともなうつらい症状を緩和することが可能です。ピルの服用方法をかえることで、生理が訪れる日をコントロールしたり、生理周期を安定させたりする効果があります。
 
 
 
モーニングアフターピル
避妊の失敗、望まない妊娠を避けるために緊急処置として行うのがモーニングアフターピルです。通常、セックスの後、72時間以内に服用します。(薬により異なります)
 

ピルを知る・ピルで避妊ができるメカニズム

妊娠は、精子と卵子が出会うことから始まります。
 
卵子は卵巣の中で育ち排卵されます。女性ホルモンはこの卵巣で作られますが、この働きをコントロールしているのが脳です。ピルを服用していない状態だと、体内の女性ホルモンは少なくなっていくため、脳が女性ホルモンの分泌を促します。
 
では、ピルを服用している場合はどうでしょう。毎日、同じ時間にピルを服用し、定期的に女性ホルモンが体内にある状態になると、脳が女性ホルモンの量に問題がないと判断するため、卵巣内に女性ホルモンが分泌されません。卵巣が休業状態になるのです。そのため、精子が入ってきても、卵巣がお休み中のため、卵子には出会うことができません。
 
ピルは、脳が卵巣の働きをコントロールする仕組みを利用したものだったのです。
 

ピルについての疑問解決

 
低用量ピルとは
低用量ピルとは、女性ホルモンが含まれた錠剤で、毎日、規則的に服用することにより、排卵を抑制することができます。また、子宮内膜が増殖する活動を抑えて、着床しにくい環境作りを助けます。服用方法を守れば、ほぼ確実に妊娠を避けることができます。
 
コンドームとピル、どっちがいいの?
コンドームを装着するとかなりの確率で妊娠を防ぐことはできますが、低用量ピルの場合はそれ以上です。ピルを正しく服用すれば、妊娠の確率はわずか0.3%。コンドームの避妊確率は85%程度だと言われていますので、ピルが大きく上を行っています。ただし、コンドームを装着する意味はあります。ピルの服用では、避妊はできますが、性病の予防はできません。ピルとコンドームの併用はセックスのマナーと言ってもいいでしょう。
 
不妊症にならないか心配
低容量ピルの服用は妊娠を避けることが目的ですから、そう考えることも理解できます。でも心配はいりません。服用をやめれば、卵巣はすぐに活動を再開します。
 
太らないか心配
低用量ピルの服用により、太ったという声を聞くことがあります。ただ、この話については個人差もあるので一概にはいえません。ただ、このような臨床実験はおこなわれており、その実験によると、ピル服用者と一般の人の間に差はないとの結果が出ています。
 

多くのメリットを持つピルをもっとよく知ろう

ピルには避妊だけでなく、生理痛や生理に関わるつらい痛みを緩和する効果があります。望まない妊娠を防ぐ緊急措置・モーニングアフターピルとしての役割もあります。ピルのことをよく知って、そのメリットを分かち合いましょう。
 

新着ページ